同居嫁が「いい嫁キャンペーン」をやめた日

こんにちは、同居嫁4年目のらいむです。

同居している嫁婿の皆さんは当初は少なからず義両親と良い関係を築いていきたいと思い、同居に踏み切ったのではないでしょうか。

私もそうでした。私の場合は義両親とは結婚前にたったの3回しか会った事はなかったにも関わらず、何の根拠もなしにこの義両親なら優しそうだし大丈夫!なんて軽い気持ちで同居に踏み切ってしまいました。

そして始まった同居生活…

同居している方はよく分かると思いますが、最初は多少自分が嫌な思いをしても相手との関係を崩さないために自分を犠牲にしていた期間があるのではないでしょうか。

夫の両親には「いいお嫁さん」と思われたいというのが誰もが最初に思うことだと思います。

今回は私の「いい嫁キャンペーン」終了までの経緯をご紹介します。

結果的には私は「いい嫁キャンペーン」をやめて義両親とは以前よりは苦しくはないが良好とまでは言えない関係になりました。

まだまだ絶賛キャンペーン中の方やキャンペーンを終了したい方に少しでも参考にしていただければと思います。

らいむ
らいむ

夫の両親には「いいお嫁さん」と思われたいけど、それを続けていくのは正直辛い…

1.いい嫁キャンペーンとは

「いい嫁キャンペーン」とはその名の通り、義両親との関係を良好に保つためにいい嫁を演じている期間のことです。

この期間ははたしてどのくらいなのでしょうか?1年という人もいれば、10年続けたなんていうすごい人も中にはいるかもしれませんね。

私の場合は約1年半くらいの期間でした。

ではなぜ「いい嫁キャンペーン」をやめることになったのでしょう。

2.いい嫁キャンペーン終了~義母との衝突~

はじめは義両親との関係を良好に保つために心の中では「嫌だな」「めんどうだな」と思った事でも義両親から言われたことは素直に何でもこなしてきました。

例えばたまの休日に1人でゆっくりしたいときでも、「お茶にしましょ」と言われれば笑顔で従っていました。

苦手な食べ物でも「作ったから食べて」と言われれば無理してでも「美味しいですね」と食べていました。ちなみに夫の場合は嫌いなものは「いらね」の一言で食べなくていいのですから楽ですよね…

お義母さんからしたら全て「良かれと思って」のことなのでしょう。

それが分かっていたから我慢できていたのです。

1.きっかけ

この「良かれと思って」が自分自身の中で我慢できなくなった時が「いい嫁キャンペーン」終了のきっかけでした。

私にとってそれは毎日のお義母さんによる育児への過干渉でした。いわゆる「孫フィーバー」です。

まずは里帰りから戻った私から挨拶もなしに夫よりも先に私から子どもを奪い去りました。

そして子どもが泣いても私の元に子どもを返してはくれず、私が子どもと一緒に遊んでいようがご飯を食べていようが頼んでもいないのに「見ててあげる」と平気で私から子どもを奪い去っていったのです。

夫に対しても同じで、一生懸命子どもをあやしている夫の手から「貸してみなさい」と義母は子どもを毎回奪っていったのです。

そんな毎日が続き私が子どもと過ごせる時間が激減…命がけで産んだ我が子と過ごせないのは母親にとって何よりも辛く、とても悲しかったのを今でも覚えています。

らいむ
らいむ

私の子どもなのに何で毎日毎日お義母さんに子どもを取られなきゃいけないの?
子どもの世話をお義母さんに頼んでるわけでもないのに…

それを我慢しているうちにいつの間にか私の中で「義母=私達から子どもを奪う存在」となってしまったのです。

そんな中お義母さんの孫フィーバーはさらにエスカレート!頼んでもいないベビー用品を大量に買い込んでくる事もしばしば…

ある日いつものように子どもを奪われ、あろうことか子どもを連れたままお義母さんの部屋にこもられたときにプチンと私の中で何かが切れてしまいました。

「何でわざわざ親の目のとどかない所に連れて行くんですか‼」私は怒って子どもを抱いて寝室へ逃げ込みました。

今まで自分の言いなりになっていた嫁が初めて自分に対して反抗したのですから、お義母さんはさぞかし驚いたことでしょう。

そのときの言い訳は「子どもが邪魔になっていると思って…」。苦し紛れの言い訳なのかわかりませんが、本気で言っているとしたら驚きです。お義母さんは自分の子どもを邪魔だと思いながら育ててきたのでしょうか。

そこから私はお義母さんに対して感情を隠すことをやめました。「やめた」というよりできなくなりました。「いい嫁キャンペーン」終了です。

2.話し合い

「いい嫁キャンペーン」が終了し怒りを隠せなくなってしまった私は、お義母さんから子どもを奪われたり口を出されたりするたびにお義母さんに対してかなり冷たい態度をとるようになりました。

口ではまだ反抗できないので行動や態度で示していたのですが、今思うとなかなか大人気ないですね…しかし当時の私にはそれが精一杯できる反抗でした。

さすがにその様子に気づいた夫がお義母さん、私、夫の3人での「話し合い」の場をつくってくれました。

私からの内容は3つ。

  • 子育てを通して夫婦が親として成長する機会を奪わないでほしい
  • 何でも手や口をだしてお義母さんがやってしまわないで主に見守るという姿勢でいてほしい
  • 子どものものを買うときは事前に一言相談してほしい

お義母さんからの内容は3つ。

  • お義父さん(1年前に他界)がいなくなって寂しかった
  • 全て「良かれと思って」のことで子どもを無理矢理奪っているつもりはなかった
  • 嫌なことやこうしてほしいということは直接言ってほしい

驚くことにお義母さんは私が悲しがっていることや嫌がっていることを少しも分かっておらず、むしろ手助けしてやっているつもりでいたんですね。

逆に私は同居までしていて私達夫婦が常に一緒にいるにも関わらず、お義母さんは寂しさを感じているとは思っていませんでした。パートナーを失った悲しみは大きいんですね。

お互いの本音を相手に初めて伝えられたこの「話し合い」はして良かったと思います。

義母
義母

全部良かれと思ってやってたのに、らいむちゃんにこんなに嫌な思いさせてるとは思わなかったわ~。これからは嫌なことは直接言ってね!

らいむ
らいむ

ありがとうございますお義母さん!
これからはちゃんと言いますね!

3.結果

その後しばらくはお義母さんから子どもを無理矢理奪われることもなく、子どもを抱かせてほしいときは「少し抱っこさせて」とちゃんと伝えてくれるようになりましたし、私もお義母さんが寂しい思いをしないように日頃から少しでも話し相手になれるように努力するようになりました。

たまにお義母さんが口出しに近いことをしても、夫が制止してくれました。

結果「いい嫁キャンペーン」終了もできて、以前よりは苦しくない良好な関係を築くことができたと思います。

ただ、この良好な関係は残念ながら長くは続きませんでした。

3.いい嫁キャンペーン終了その後

実はその後、再びお義母さんとの衝突があったのです。

ある日お義母さんが寂しい思いをしないようにと、お義母さんも誘って子どもと私と3人で外で遊びました。

お義母さんも楽しそうに写真を撮ったり、子どもと遊んでいたので私もそれで満足でした。

しかし、その日の夕方お義母さんが突然何の相談もなしに外で遊ぶ巨大な子どものおもちゃを買ってきてしまったのです。

しかも私の子どもには完全に年齢対象外のものです。

さすがに話し合ったことと違うと感じた私と夫は、お義母さんに買う前に何で相談してくれなかったのか問い詰めました。

すると驚いたことにお義母さんは「衝動買いだったんだからしょうがない」「あんた達のためにやっているのに何が悪いんだ」と子どものように拗ねて自分の部屋にこもってしまったのです。

衝動買い?わざわざおもちゃを買いにベビー用品店まで足を運んでいるのに衝動買いも何もあるのでしょうか?

お義母さんは最初から私たちに相談なんかする気はなかったのです。

しかも「嫌なことは言ってほしい」と言っておきながら、いざ伝えるとこんな子どものような態度を取られ、夫のいない所で私に「嫌な思いさせられたわ」と嫌味まで言ってきました。

さすがにこれでは言いたいことはもう言えないですよね。

「見守る姿勢でいてほしい」「子どものものを買うときは相談してからにしてほしい」「嫌なことがあったら直接言ってほしい」この3つの約束を一気に破られたんですね。

お義母さんにとってあの「話し合い」は何だったのでしょうか?もう無かったことになっているのでしょうか?

らいむ
らいむ

え?え?お義母さん、買う前に相談してほしいって前に話しましたよね?
何で相談してくれなかったんですか?

義母
義母

あんた達のためにやってるのに何でそんな事言われなきゃいけないのよ!
あーあ、本当気分悪いわ!

らいむ
らいむ

あの話し合いは何だったの?
もうお義母さんに何か言うのはやめておこう…

それから私は無理にお義母さんと関わることをやめました

無視するとかでなく、伝えなければならないことは機械的に、言いづらいことは夫を通して、しかし私がお義母さんと会話を楽しむということはほぼなくなりました。

そして会話が減ったからなのか、お義母さんからも育児や夫婦のことで口を出されることも減りました。

「いい嫁キャンペーン」をやめてからは2度のお義母さんとの衝突を通して今の以前よりは苦しくはないが良好とまでは言えない関係ができ上りました。

良くも悪くもお互い干渉の少ない関係を作ることができたのです。

私にとっては「いい嫁」を演じて常に気をつかって干渉される生活よりも、「いい嫁」を演じずにお互い最低限の関わりしかない生活の方がとても楽です。

もちろん同居している人それぞれの性格も大きく関係してくるのでみんなが当てはまるわけではないと思いますが、私は「いい嫁キャンペーン」をやめてとても楽になりました

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